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最近、人伝手に17種のミシンを入手した。

元々は幻の名器と言われた「TE-2」、以前に当ブログでも紹介したことがあります。

 

 

 

http://leather-order.jugem.jp/?eid=601

http://ragtime-web.net/n-diary/?p=628

 

 

今回入手したTE-2は、なんと以前職人さんが所有していたTE-2を自分カスタマイズで

普通の下送りにしたものでした。

正直、もったいない・・・(´Д` )

タイプ的には、TE-5とほとんど同じと考えていいでしょう。

 

クラッチモーター付きで、ちょっとスピード的には早い踏み加減です。

 

 

でも、踏んだ感じの糸締まりもいいし、さらに使いやすく改造すればいいかと。

従業員の南共々、プロコースで「ミシンのメンテナンス・そして部品の改造の仕方」というお題でいじりました。

 

 

 

 

 

 

まずプーリーを外してから、アイドラー(減速機)をつけて・・・

アイドラーを装着すると、速度が軽減されるのと経由するからトルクも上がる。

個人的には非常にオススメな改造方法なんです。

 

 

アイドラー装着に伴って。モーターの位置をずらしたり、異音がする箇所を解消したり

電球がコンセント付きのものだったから、スイッチボックスから電源取ったり

 

・・・簡単にいうと、楽しかったです。

なかなか、授業でここまでばらしてメンテナンスするのを見せる機会ってない。

でも、「こうするとこうなるよ」と実際に見せながらできたのが良かった。

 

 

見ていた生徒自身が自分でやる場面があるとしたら、戸惑うかもしれないけど

「あー、あの時こうやってるの見た!」的なね。

 

0と1は大違いだと思います。

仕上がり的にも満足いく出来となりました。

 

 

 

 

http://homepage2.nifty.com/kijim-earl/


 

過日、雑誌「DAYTONA」の絡みで所ジョージさんからバーキンの修理を頂きました。


これは、結構よくあるパターンなのですが・・・
「コバ塗料が本体に貼り付き、本体革の銀面を剥がしてしまう」
・・・というもの。

バーキンで使用しているこの革は、表面がそんなに強くないので
こすれたように汚れてきたり、剥離があったり・・・
お手入れが非常に大事になってきます。

そして、それと同時に保管方法が非常に大切です。



今回は、おそらく寝かした状態で保管されていたのかな?という印象です。
そのままの状態で、断面が貼りついたというのがわかるかと思います↓




ベルトを通す部分、ベルトに塗料が貼り付き通す穴の塗料がはがれているのがわかります↓






こういう、いわゆる補色に関しては何通りか方法があります。

1)染料による補色
2)顔料による補色  ・・・etc etc


染料を入れると擦れた・剥がれた部分は濃くなってしまうので、顔料系で今回は補色しました。

調色をしている様子↓
一見、ちょっと美味しそうな・・・w




先ほども書きましたが、このバーキンの素材は段々と黒ずんできます。
全く同じトーンで補色すると、最終的にそこだけ目立ってしまう。

なので、今回は目でわからない程度にワントーン濃くしました。





持ち手の根っこ、本体に触れる部分。
ほとんどわからないですよね?

色合わせが苦労しましたが、ご満足頂けて良かったです。



ちなみに、保管方法とすれば・・・

1)横置きしない
2)風通しのいい所で、たまに換気・影干しする
3)持ち手部分が貼り付かないよう、持ち手をそれぞれ上から吊るす形で保管する

・・・が個人的には宜しいかと思います。



補色等でお困りの方、どうぞご相談くださいませ。



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以前も書きましたが、金属のサビ落とし↓

http://leather-order.jugem.jp/?eid=506



今作業場で使っている釘入れ。
海外の靴職人の方が使っているのを見て、欲しかったのでebayで以前購入しました。
正式名称は、「star-nailcup」と言います。

金具を入れたり、釘を入れたり・・・
使い始めてもう6〜7年経つけど、区分けにするのにいい塩梅なんですよ。
格好いいしね。

・・・で、一番欲しかった3段のものを最近購入↓





前のと入れ替えがてら、最近作業場を引越しした知人にプレゼントしようと・・・

ただ、かなりのサビ具合。
これで渡すのもなんだよね、という状態↓

 


ちょっと大物だけど、これも煮込んでみました↓






うん、きちんときれいになりました↓





黒々とするのと、深みが増すのでやっぱりこの方法っていいなと再確認。

新しい作業場でも、活躍してくれますように・・・






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個人的に、いわゆるOLD COACHが好きです。

デザイン的にもシンプルだし、素材的にもいい肉厚感の革。
ずいぶん前に調べてみたら、○○テ○ーというタンナーがこの革を作っていたとのこと。

なかなか手には入らず、国内で似たグローブレザーを作ってもらったりしています。




当方でよくご質問頂くのが、「真鍮の金具がくすんでしまったのできれいにして欲しい」です。

この辺は僕の得意分野。
登場するのが、コンパウンド。

他にも色々と方法はあるんだろうけど、個人的にはこれが塩梅いい。


使い分けがきくので、この小ボトル3個セットのがお気に入りです。
オートバックス等、カー用品屋さんでお取り扱いがあります↓





1)最初はこの状態なのを、ツメを起こして外す↓

 


2)コンパウンド等で磨いてあげると、結構差がでてきました↓

 


3)最終的にはこうなります↓




普段使いのカバンやベルト等の金具、こうやると手軽にきれいになります。

オークションや古着屋さん等で手に入れたとして、「味」ととるか「汚れ」ととるか・・・
どうしても、経年劣化がありますもんね。


気分が変わっていいですよ。
革の部分もメンテナンスすると、長く愛用できます。
お気軽にご相談ください。



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お客様より、ベルトのお修理(リメイク)のご依頼を頂いた。

「もうずいぶん昔から使っていて、今はちょっと使えなくなってしまったので・・・」
・・・とベルト部分の作り直しが今回のテーマです。


経年変化で、屈曲させると割れてきてしまう。
革の色は焼けて(褪せて)いい感じですが、使用に支障をきたします↓




バックル部分もかなり傷が多く汚れもあったので(左)、きれいに磨きにかけました(右)↓

 



新たに作り直したベルトを、ねじ止め固定して完成↓

   



そして、このベルト。

面白いなと思ったのが、リバーシブルなのです。
表も裏も使える仕組みになっています。


1)メインは表の黒↓




2)それを捻ると逆側も楽しめるという↓




ちなみにバックル部分は、小さいボールによって固定・回転が可能となっています↓




・・・なるほど。


細かいことを言うと、ベルトは表と裏と内外差が生じます。
同じ長さで張り合わせると、裏革にシワが出てしまう。

それを回避するために、ふちの部分だけボンドを。
全体にボンドを塗って張り合わせるのではなく、表でも裏でも自然に曲がるようにしている訳です。


昔のものとはいうものの、さすがGUCCI。

仕組みでいろいろと工夫しているのねと、非常に勉強になりました。




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随分と昔、オーダーにて制作させて頂いた鞄。

まだ開業してそんなに経っていないこともあり、
まだまだ力不足で非常に苦労したのをよく覚えています。




仏・デュプィ社のボックスカーフ・ライニングカーフをふんだんに使用し、非常に贅沢な一点もの。
お客様に喜んで頂けたのがすごく印象に残りました。



そのお客様より久々にご連絡を頂き、「修理をしてほしい」とのこと。
まずはどんな状態なのか、画像で拝見することに↓

 

・・・裏革がビリビリに破れていたりすごい状態というのもありますが、
自分が制作した鞄をここまで使って頂けたことに感動。

ご子息がご成人なさるということで、「欲しいものは何?」と聞いたところ
「この鞄が欲しい」というお話で・・・
「とりあえず、見た目を良くして安心して使えるようにして下さい」というご依頼でした。


作り手冥利に尽きます。
本当に有難い。



1)ライニング(裏革)交換
2)かぶせ(蓋部分)のテープ交換
3)ほつれ部分の縫い直し
4)全体染め直し

・・・の補修をさせて頂きました。
さすがに、一回バラして作業したので時間は掛かってしまいましたが。


 

 


納品して、ご満足頂けたようです。
本当に良かった。



この作業をしていると忘れがちですが、革って一生もの。
いろんな気持ち・期待をもってオーダー頂いております。

その気持ちを裏切ることのないよう、日々丁寧に作業にあたりたいと思っています。


今回はその再確認が出来る、いい機会を持たせて頂きました。
心より、感謝申し上げます。




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この時期、コートのフード部分にファー素材がついているのをよく見かけます。

リアルファー、フェイクファー・・・
リアルファーに関しては、いろいろと運動があったりしますが、ここでは割愛します。


ファーの部分を変えたらいい感じなのよね、っても結構あったりする。
・・・てな訳で、今回はファー交換のお修理



【 フェイクファー 】

フェイクファーには、主に扁平型を中心とする異型断面のアクリル短繊維が使われます。
この断面形状の工夫に加え、様々な太さや長さを組み合わせながら
ラビット調、ミンク調、フォックス調、ラクーン調など様々な表情を作り出します。

繊維断面を通常の円形ではなく異型にするのは、
商品に仕上げた際に毛足が寝ず、自然に開くようにするため。

また、本物の毛皮には長い毛だけでなくうぶ毛のような細くて短い毛も混在しているように、
フェイクファーにもガードヘアとダウンヘアがあってそれぞれで違う特徴を持たせています。
                            (日本繊維協会HPより抜粋)




1)もともとのファーがちょっとこれでは安っぽいということで↓




2)新たなフェイクファーを用意する。
表から切ると毛を切るのと、かなり飛び散るので裏からカッター等でカット↓




3)縫い代にあたる部分は、ハサミ・バリカン等で毛を刈っておく↓




4)フードに固定する生地に縫製↓





かなり端折ってますが、実際加工は結構手間がかかります。

個人的には毛がアレルギーなので、完全防備で作業しないとクシャミが止まらなくなります (´Д` )




5)完成!フワッフワ!!





最初のものに比べると、全然印象が違うなと思いつつ・・・

こういったリメイクものは個人的に好きなんだなーと改めて実感しました。
実際、お客様から「持ってるカバンをこうしてほしい」とか色々なご要望を頂きます。


まずはお気軽にご相談ください。
何かしら、アレします。





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 今回は、お財布の修理・リメイク例をご紹介です。

お客様からお預かりしたのが、BOTTEGA VENETAのお財布。



現物を見てギョッとしました↓



どうやら、まだ新しい状態の時に飲み屋でやられたようです。
気付いたらこの状態に・・・ざっくり。

これ見た時に、何だかすごく胸が痛みました。



お客様のリクエストは、「デザインが変わってもいいので、何とかして欲しい」とのこと。



一回ばらしての修理になるので、何気に大掛かりです。

裏から見るとこんな感じ↓



・・・やっぱり、バックリ&バッサリ。



ボッテガの場合、芯をがっつり貼っていたので・・・↓




糸をほどき、一部芯をカットし剥がしての作業にしました。
バイリンといわれる芯(ピンク色の)に、ボリュームを出すスポンジが貼られています。

修理の場合、そのブランドがどういう作りをしているのかを知るいい機会。
すごく勉強になります。


頭の中で、完成のイメージをきちんと作ってから作業に。




1)切られた部分を窓枠状にカットして




2)厚みがある部分は、いまのうちに裏側から薄くしておく




3)今回、準備したのはこのパーツにて。
 ファスナーは、現物と同じYKKのエクセラ・アンティークシルバーを使用↓




イメージ的には、裂かれてしまった部分をポケットにするというデザイン。



一通り組み込んで、元に戻しつつ・・・

ミシンを掛けて、スライダー(ファスナーの引き手)を組み込んだら完成!






デザインとしてだけでなく、ちゃんと有効利用して頂けるように裏地もつけています。

サテン地にて、ちょっと上品な印象に↓






お客様に「出来上がり最高です!」と、すごく喜んで頂けたので良かったです。


ただ直すのではなく、プラスα のデザインを。

こういったリメイク作業、かなりやりがいがあります。




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 この時期、非常に多い作業が「ファスナー交換」。


カバン・ジャケット・・・etc etc

特に、寒くなってきたのでジャケットを出してきたけど、ファスナーの調子が悪かったり。
そんなお客様が、革ジャンをお持ちになります。

シーズン的なこともあるので、出来るだけ合間で早くお渡しできるよう心掛けています。
出来上がったら、もう春って・・・意味ないですもんねw




1)すでについているファスナーをきれいに外し、新しいファスナーを取り付け。

  固定する際には、両面テープを使用する↓





2)その後、革(今回は合皮)を正確に貼付けてミシン掛け。

 ※ この際、以前開いていた穴にあわせてミシンをかけること↓





革に関しては、生地と違って穴が開いたら目立ってしまう。

そのため、一回開いている穴にあわせてミシンを掛けなければなりません。



ここから先は、ミシンに従事している人はわかるお話↓

自分で縫ったところの縫い直しって容易いけど、人が掛けたミシンの後ってやり難い・・・

自分のピッチ(糸目の間隔)ってあるんですよ。
クセみたいなものでしょうか?


修理の場合は大体が人が縫ったもの。
それにあわせて、糸・針を落としていくので・・・やっぱり神経は使います。




3)完成!



ex:ジャケットファスナー交換/¥10000〜12000ほど



今回は革ではなくて合皮だったので、余計に縫う時に同じところを意識しつつ・・・

ピッチ(糸目)が細かい所は縫い直すと裂けてしまうので(& 糸目が埋まってしまうので)
コンマ何mmか分からないくらいに横にずらして、縫っていきます。


たかが修理、されど修理。

細かい所にはこだわって、より長くお使い頂けるようにお返ししたいと心がけています。





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 今回は、某GUCCIの財布の修理(リメイク)です。

「元々こういうデザインですが、使い勝手を考えてこういう風にして下さい」
・・・こういったご要望が結構多いのです。


お客様から、他ブランドの商品を預かりますがじっくりその商品を見れるので勉強になります。
財布なんかは特に。

そのブランド・メーカーによって、作り方がかなり異なります。
その都度その都度、縫いシロ・ミシン目・革のヘリ返し方・・・etc etc

じっくり、研究しながらもともとのデザインを損なわないようにするので、非常に難しいです。
難しいけど楽しいですけどね。



今回のリクエストは、「開いた時のポケットにファスナーをつけて欲しい」。
すでに小銭入れはあるのですが、出し入れしにくく・・・
ガバッと開く、小銭を入れるポケットが欲しかったようです。

新品の状態でお持ち頂きました。


もともとの状態↓

 


ここに、ririのファスナーの4号をつけてみました。
完成形がこちら↓

 


最初からこのデザインだったような、きれいに仕上がりました。
お客様にも喜んで頂けて良かったです。

このように、ちょっとしたアレンジ等は得意です。
何かの際には、どうぞお声掛けて下さいね。(アピール)



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